はじめての自宅サーバ構築 - Fedora/CentOS -
Last Update 2018/05/30
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 <続編>自宅サーバーにRAID1を構築する
日時: 2006/02/05 22:54
名前: ももんが

以前、【よろしくお願いします】さんや管理人さんよりからRAID1の情報を提供してもらったので
私も試してみました。自分のために実装方法をメモったのですが、折角ですので公開しちゃいます。
(必ずしも正しい設定方法とは限りませんので、参考にされる方は充分に検証後、運用を開始してください)

以下、RAID1(ミラーリング)の初期実装方法とハードディスク破損時の復旧方法を記載します。
私が使用しているOSはCentOS4.2ですが、OSが起動する前のBIOSの画面で実装が終わってしまいますので、
OSの種類は関係ないようです。

===購入した資材===

RAIDカード:玄人志向ATA133RAID-PCI2
価格:1,708円(送料・振込み手数料込み)PCサクセスのネット通販で購入した。
   カードの他にHDケーブルが2本入っていてかなりお買い得!という感じですが
   英語の簡単なマニュアルしか入っていないので、それなりに覚悟が必要です。
   設定を行わずデフォルトのまま使用するとRAID0(ストライピング)になります。

===実装手順===

【RAIDカードのインストールとOSのインストールを行います】

・OSのインストールCDをパソコンに入れておく。
・電源を切りATA133RAID-PCI2をマザーボードに取り付け2台のハードディスクを接続する。
 ここでハードディスクのジャンパーは両方共マスターにしておきます。ハードディスクは
 可能であれば同じ型式のものが良いようですが、違うものでもOKみたいです。
・パソコンの電源を入れる。
・BIOS画面で【Ctrl+F】を押し、RAIDの設定画面を表示させる。
・AutoConfiguration[1]を選択し次画面にいく。
・Setup Array Type as の設定値をスペースキーを押し RAID1に変更する。(デフォルトは RAID0)
・Ctrl+Yで設定をsaveする。
・キーボードのEscでメインメニューに戻る。

・Define RAID[2]を選択し次画面にいく。
・設定値が以下であることを確認する。

 Array NO → 0
 Array Mode → Mirror
 Drive NO → 2
 size → HDの容量
 status → Functional

 また上記ArrayがBootableArrayであること(◆がついていればOK)
 ◆がついていなけれスペースキーを押してBootableArrayにする(◆を表示させる)
・Escで前画面に戻り、更にBios画面に戻る。

・そのまま放っておくとOSのインストールが始まるので実行する。
・インストール終了後、Primary、Secondlyのケーブルをカードから外し、カードではなくそれぞれを
 マザーボードに接続してみる。両方のハードディスクからOSが起動すればミラーリングは成功しています。
  
===ハードディスク破損時の復旧方法===

【応急対策でサーバー運用を継続する】

・壊れていないハードディスクのケーブルをPCIカードより外しマザーボードに接続する。
・壊れたハードディスクはPCIカードより外しておく。
・パソコンを再起動するとそれまでの環境でパソコンが立ち上がるのでサーバーの運用を継続できる。
・この後の作業でデータを消してしまう危険性があるため、重要なファイルはこの時点でUSBメモリーなどに
 バックアップを取っておく。

【本体策で再度ミラ−リングを行う】

・新しいハードディスクを調達する。
・壊れていない元々使用していたハードディスクのケーブルをPCIカードのPrimaryに、新しいハードディスクの
 ケーブルをSecondlyに接続する。(カードのケーブル差込口にはPrimaryとSecondlyがあり、筐体の内側にくる
 のがPrimaryです。ここで、接続を逆にしても問題ないですが、どちらに接続したかを明確にしておきます)
・パソコンを起動する。
・BIOS画面で【Ctrl+F】を押しRAIDの設定画面を表示させる。
・Rebuild Raid [4]を選択する。
・◆Array0を選択しキーボードのリターンを押す。
・複製元となる従来より使っていたハードディスクはPrimaryに接続してあるので【Pri/D0】を選択しキーボードの
 リターンを押す。(ここを間違うとデータは消滅してしまうので慎重に!コピー元を選択してください!)
・【Start to duplicate the image.〜】と聞かれるので自信があれば【Y】を押す。自信が無ければ【Esc】で中止。
・【Do you like monitoring〜】と聞かれますので【Y】を押しておきましょう。ミラーリングの進捗状況が表示されます。
・終わると【Array has been recoverd.....】と表示されるのでリターン。
 その後【Esc】【Esc】でメイン画面に戻り、最後に【Y】を押しBios画面に戻れば作業完了です。ミラーリングの状態で
 OSが起動してくるはずです。
・その後パソコンを再起動させ、Bios画面で2つのハードディスクがRAID1で認識されればOKです。また2つのハード
 ディスクをそれぞれマザーボードに接続し、両方のハードディスクからOSが起動すればミラーリングは成功です。

===今迄使っていたハードディスクを途中からミラーリングする場合===

・【よろしくお願いします】さんがたててくれた、スレッド【現在使用のサーバーに新たにRAID1を構築する】
  を参照してください。(非常に貴重な情報に感謝しています!)

  http://kajuhome.com/cgi-bin/patio/patio.cgi?mode=view&no=383
メンテ

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■ コンテンツ関連情報

 Re: <続編>自宅サーバーにRAID1を構築する ( No.21 )
日時: 2006/02/20 22:25
名前: 武蔵

> ももんがさん

>あと、圧縮ファイルはデータ1バイトでも損傷するとがリストアが出来なくなるので圧縮するな!などと
>いう文章も目にしました。そこまでナーバスにならなくても良いだろうと思いつつ、なるほどと納得してしまいました。色々な考え方がありますね。。。。

確かに損傷すればリストアは不可能になりますが、確率から言うと数万分の1ではないでしょうか?
当方、UNIXに携わり15年経ちますが、一度もその様な経験はありません。

管理者様は、具体的にどのファイルをバックアップされているのですか?
教えて頂ければ幸いで御座います。
メンテ
 このRAIDカードでスピードが遅くなる、ということについて ( No.22 )
日時: 2006/03/12 23:41
名前: house   <info@shiawase-home.com>
参照: http://www.shiawase-home.com

RAIDカードを構築して、スピードが遅くなる、という件についてですが、
私の場合、HDがDMAがOFFになっていました。

このカードでRAIDを構築した場合、もしかしたらDMAを解除しないと駄目なのではないかと
一瞬頭をよぎりました。

このカードが仮にCPUにお世話になっているとすると
DMAをONにした場合、RAIDが駄目になるのではないかと考え、
そもそも、RAIDカードがDMAをサポートしているかどうかを調べてみました。

商品を検討するサイトで、以下のアドレスを見ると
「RAIDカードのBIOSはDMAなのでドライバなしでも高速です。」
とありました。

http://www.kakaku.com/bbs/Main.asp?PrdKey=05679010323

本当かどうか分からないので、念のため
玄人志向のサイトより、RAIDカードの製造元をたどると以下のサイトになりました。

http://www.avlab.com.tw/japan/uata.htm

悲しいことに
ATA133RAID-PCI2という商品は無く

似たようなものとしては
Ultra ATA/133 PCI Pro
Ultra ATA/133 RAID PCI Pro

というものが形状として似ています。

基本的な仕様は変わらないだろう、と勝手に決め込みそれを見ていると
DMAをサポートしている、とありました。

なので、恐らくDMAはサポートしている。

そこで、私のサーバーマシンで以下の設定をしました。

[root@**** ~]# hdparm /dev/hde
(RAIDするHDがスカジーとして認識されすので、Eドライブとなります。)

/dev/hde:
 multcount  = 0 (off)
 IO_support  = 0 (default 16-bit)
 unmaskirq  = 0 (off)
 using_dma  = 0 (off)
 keepsettings = 0 (off)
 readonly   = 0 (off)
 readahead  = 256 (on)
 geometry   = 30401/255/63, sectors = 250059348992, start = 0
 
[root@**** ~]# hdparm -d1 /dev/hde

/dev/hde:
 setting using_dma to 1 (on)
 using_dma  = 1 (on)
 
[root@**** ~]# hdparm /dev/hde

/dev/hde:
 multcount  = 0 (off)
 IO_support  = 0 (default 16-bit)
 unmaskirq  = 0 (off)
 using_dma  = 1 (on)
 keepsettings = 0 (off)
 readonly   = 0 (off)
 readahead  = 256 (on)
 geometry   = 30401/255/63, sectors = 250059348992, start = 0

結果、スピードが速くなったような気がします。
「ももんが」さんの設定はどのようになっていますか?
メンテ
 Re: 【速報】<続編>自宅サーバーにRAID1を構築する ( No.23 )
日時: 2006/03/13 06:57
名前: 管理者

houseさん、こんにちは。

早速、当方で検証してみました。

まず、初期状態はDMAモードがオフになっていました。

# hdparm /dev/hdc

/dev/hdc:
 multcount  = 0 (off)
 IO_support  = 0 (default 16-bit)
 unmaskirq  = 0 (off)
 using_dma  = 0 (off)
 keepsettings = 0 (off)
 readonly   = 0 (off)
 readahead  = 256 (on)
 geometry   = 14596/255/63, sectors = 120060443648, start = 0


ここで、ベンチマーク。
# hdparm -t /dev/hdc

/dev/hdc:
 Timing buffered disk reads:  8 MB in 3.78 seconds =  2.12 MB/sec

実測「2.12 MB/sec」です。


DMAをオンに設定
 hdparm -d 1 /dev/hdc

/dev/hdc:
 setting using_dma to 1 (on)
 using_dma  = 1 (on)

# hdparm /dev/hdc

/dev/hdc:
 multcount  = 0 (off)
 IO_support  = 0 (default 16-bit)
 unmaskirq  = 0 (off)
 using_dma  = 1 (on)
 keepsettings = 0 (off)
 readonly   = 0 (off)
 readahead  = 256 (on)
 geometry   = 14596/255/63, sectors = 120060443648, start = 0


再度、ベンチマーク。
# hdparm -t /dev/hdc

/dev/hdc:
 Timing buffered disk reads: 148 MB in 3.01 seconds = 49.13 MB/sec

なんと、実測「49.13 MB/sec」です。
約25倍の結果となりました。

ストレスは、殆ど感じません。

とても貴重な情報です。

是非、当サイト内で「バックアップ機器の評価掲示板」で評価していますので、その中のコメント記述を頂いた情報で記述願えませんでしょうか?


後に、当方にて検証結果のレス(同内容)を投稿させて頂きたいと思います。

本当に、貴重な情報をありがとうございます。
メンテ
 Re: <続編>自宅サーバーにRAID1を構築する ( No.24 )
日時: 2006/03/13 07:22
名前: ももんが   <momonganet@jcom.home.ne.jp>

>house様、管理人様

これは凄い情報だ!会社から帰ったらおいらも試してみます。
(ただいま出社前で、食パンを食べながらこの書込みを見ました)
メンテ
 Re: <続編>自宅サーバーにRAID1を構築する ( No.25 )
日時: 2006/03/14 22:53
名前: ももんが   <momonganet@jcom.home.ne.jp>

>house様、管理人様

お世話になっています。私もやってみました。DMAオンで数字的に2倍強早くなりました。
GUI環境のサーバーですが、アプリケーションを起動させると、スピードが早くなったのが
体感的にわかります。普段、DMAなんて全然意識してないですから、ビックリです。情報有難う
ございました。

それから、先日秋葉原に行き、T-ZONEという大きめのパソコンショップでRAIDのことを聞いてみたの
ですが、やはり、この玄人志向ATA133RAID-PCI2はソフトウェアレイドということでした。一般的に
普及しているRAIDカードは殆どソフトウェアレイドとのことです。マザーボードに初めからのっかって
いるものも大抵ソフトウェアレイドだそうです。「個人ユースでは充分ですよーーー」ということでした。
また、ハードウェアレイドというやつも売っていて、SATA対応のものばかりでしたが、最低3万円
という感じでした。(以前houseさんが言っていた内容そのまんまですが。。。)
そう考えるとやはりこのカードはどう考えてもお買い得ですよね。とめちゃくちゃ満足です。

以下参考ですが、私の環境での結果を記載しておきます。

[root@localhost ~]# hdparm /dev/hde

/dev/hde:
 multcount  = 0 (off)
 IO_support  = 0 (default 16-bit)
 unmaskirq  = 0 (off)
 using_dma  = 0 (off)
 keepsettings = 0 (off)
 readonly   = 0 (off)
 readahead  = 256 (on)
 geometry   = 2482/255/63, sectors = 20416756736, start = 0
[root@localhost ~]# hdparm -t /dev/hde

/dev/hde:
 Timing buffered disk reads:  12 MB in 3.21 seconds =  3.74 MB/sec
[root@localhost ~]# hdparm -d1 /dev/hde

/dev/hde:
 setting using_dma to 1 (on)
 using_dma  = 1 (on)
[root@localhost ~]# hdparm /dev/hde

/dev/hde:
 multcount  = 0 (off)
 IO_support  = 0 (default 16-bit)
 unmaskirq  = 0 (off)
 using_dma  = 1 (on)
 keepsettings = 0 (off)
 readonly   = 0 (off)
 readahead  = 256 (on)
 geometry   = 2482/255/63, sectors = 20416756736, start = 0
[root@localhost ~]# hdparm -t /dev/hde

/dev/hde:
 Timing buffered disk reads:  28 MB in 3.20 seconds =  8.74 MB/sec
[root@localhost ~]#
メンテ

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