VNC(Virtual Network Computing)とはAT&Tケンブリッジ研究所で開発されたシステムで、サーバのデスクトップを手元のPCからGUIで操作できるものです。
しかしAT&Tケンブリッジ研究所は、2002年04月23日にて閉鎖されてしまいましたが、所属していた開発メンバ達によって新しい会社RealVNCが創設されました。
【FC1 から Fedora15 / CentOS4 / CentOS5 / CentOS6 の場合】 # yum -y install vnc-server 【Fedora16以降 / CentOS7 の場合】 # yum -y install tigervnc-server |
サーバのデスクトップを手元のPCで表示を行うにはVNC Viewerが必要になります。
VNC ViewerをダウンロードするにはRealVNCより入手可能です
ダウンロード先はRealVNC - VNC Downloadsから行ってください。
尚、2005年09月02日時点では、「Free Edition」「Personal Edition」「Enterprise Edition」の3つがありVersionは4.1となっています。
今回使用するのは、Windows版の「Free Edition Ver4.1」とします。
こちらのRealVNC - Download VNC Free Editionで必要事項を入力し「Proceed to download」ボタンをクリックしてください。
次画面に「VNC Free Edition Viewer for Windows」がありますので、「実行形式(exe)」または「圧縮形式(zip)」のどちらかを選択します。
当方は、「圧縮形式(zip)」を選択して使用しました。
VNCサーバを起動し、画面サイズを800x600にする # vncserver -geometry 800x600 You will require a password to access your desktops. パスワードを入力 Password: 確認の為、上記と同じパスワードを入力 Verify: xauth: creating new authority file /root/.Xauthority New 'fedora.kajuhome.com:1 (root)' desktop is fedora.kajuhome.com:1 Creating default startup script /root/.vnc/xstartup Starting applications specified in /root/.vnc/xstartup Log file is /root/.vnc/fedora.kajuhome.com:1.log パスワードは、そのユーザで始めて実行した時のみ求められます。 次回からはこのパスワードを使用します。 また、起動時オプションに関してはマニュアル「man vncserverをコマンド投入」をご覧下さい。 |
『VNCクライアント(Viewer)の取得』でダウンロードし解凍したVNC Viewerを起動します。
以下のコマンドを投入することで、VNCサーバとVNC Viewerを終了することができます。
VNCサーバとVNC Viewerを終了する # vncserver -kill :1 Killing Xvnc process ID 1919 コマンドの最後の数字は、VNSサーバを起動した時のディスプレイ番号になります。 |
設定ファイルの変更 # vi /root/.vnc/xstartup #!/bin/sh # Uncomment the following two lines for normal desktop: # unset SESSION_MANAGER # exec /etc/X11/xinit/xinitrc [ -x /etc/vnc/xstartup ] && exec /etc/vnc/xstartup [ -r $HOME/.Xresources ] && xrdb $HOME/.Xresources xsetroot -solid grey vncconfig -iconic & xterm -geometry 80x24+10+10 -ls -title "$VNCDESKTOP Desktop" & コメントアウト #twm & 最終行に追加 exec gnome-session |
VNCサーバを起動 # vncserver -geometry 800x600 New 'fedora.kajuhome.com:1 (root)' desktop is fedora.kajuhome.com:1 Starting applications specified in /root/.vnc/xstartup Log file is /root/.vnc/fedora.kajuhome.com:1.log 上記の様に2回目以降のVNCサーバ起動は、パスワード入力は求められません。 |
VNCサーバが起動したら『VNC Viewerの起動』を実施してください。
起動すると以下の様なGnomeによる、グラフィカル画面が表示されます。
Gnome環境で接続時に以下画面のような「dbus」で警告メッセージが出力される場合があります。
特に気にする必要はありませんが、起動する前に以下のコマンドにて回避できる場合もあります。 # eval `dbus-launch --auto-syntax` |
設定ファイルの変更 # vi /root/.vnc/xstartup #!/bin/sh # Uncomment the following two lines for normal desktop: # unset SESSION_MANAGER # exec /etc/X11/xinit/xinitrc [ -x /etc/vnc/xstartup ] && exec /etc/vnc/xstartup [ -r $HOME/.Xresources ] && xrdb $HOME/.Xresources xsetroot -solid grey vncconfig -iconic & xterm -geometry 80x24+10+10 -ls -title "$VNCDESKTOP Desktop" & コメントアウト #twm & 最終行に追加 exec startkde |
VNCサーバを起動 # vncserver -geometry 800x600 New 'fedora.kajuhome.com:1 (root)' desktop is fedora.kajuhome.com:1 Starting applications specified in /root/.vnc/xstartup Log file is /root/.vnc/fedora.kajuhome.com:1.log |
VNCサーバが起動したら『VNC Viewerの起動』を実施してください。
起動すると以下の様なKDEによる、グラフィカル画面が表示されます。
外部からVNCサーバにアクセスするには、ルータの設定が必要です。
ルータのポート開閉は、ご自分のルータ取扱説明書をご覧ください。
DNS名で接続するには事前にドメイン名の取得を行っている必要があります。(以下は代表的なものであり、また、当サイトが使用させて頂いております)