バーチャルメールサーバとは、複数のドメイン名宛へのメールアカウントをリアルドメインのメールアカウントで受信できる事です。
例えば、当サイトのリアルドメインは『kajuhome.com』です。
ご存知の方は少ないかも知れませんが、当サイト公開当時のドメインは『homeip.net』でサブドメインが『kaju』、即ち『kaju.homeip.net』で公開していました。
当初の名残もあり、現在でも『kaju.homeip.net』でアクセス可能です。
この『kaju.homeip.net』も以前は当然メールを使用していたので、『kaju.homeip.net』宛へのメールも受信する必要があります。
よって、前述しましたが『kajuhome.com』がリアルドメイン、『kaju.homeip.net』がバーチャルドメインと言う位置付けとなっています。
設定ファイルの編集 # vi /etc/postfix/main.cf 最終行に以下を追加 # virtual setting files virtual_alias_maps= hash:/etc/postfix/virtual virtualファイルの設定 # vi /etc/postfix/virtual 最終行に以下を追加 kaju.homeip.net anything linux@kaju.homeip.net linux user1@kaju.homeip.net user1 user2@kaju.homeip.net linux 上記の設定説明 1行目『kaju.homeip.net anything』 バーチャルドメイン名△任意の文字 (△はスペースを表す) 2行目『linux@kaju.homeip.net linux』 「linux@kaju.homeip.net」宛のメールは、自アカウント「linux」に配送される 3行目『user1@kaju.homeip.net linux』 「user1@kaju.homeip.net」宛のメールは、自アカウント「user1」に配送される 4行目『user2@kaju.homeip.net linux』 「user2@kaju.homeip.net」宛のメールは、自アカウント「linux」に配送される *:他のアカウント宛へのメールを固定したアカウントに集積させる事ができる 複数のバーチャルドメインを設定したい場合は、上記の1行目からn行目(*1)を定義します *1:n行はいくつでも設定可能 |
上記「postfixの設定」が完了したらvirtual DBファイルを更新する # postmap /etc/postfix/virtual postfixを再起動して設定を反映させる 【FC1 から Fedora15 / CentOS4 / CentOS5 / CentOS6 の場合】 # /etc/rc.d/init.d/postfix restart 【Fedora16以降 / CentOS7 の場合】 # systemctl restart postfix.service |
「virtualファイルの設定」で設定した、バーチャルドメインのメールアドレスに試験メールを送信してみる
正常に動作していれば、「virtualファイルの設定」で設定した該当する自サーバのアカウント宛に届いているはずです。