サーバを操作(設定等)するに当たって、サーバ自身のコンソールで変更するのも良いですが、せっかくのサーバなのですからクライアント(遠隔操作)から操作出来るようにしてみましょう!
一般的にはTelnetで操作しますが、Telnetは平文(文字がそのまま見えてしまう)で通信を行っています。
遠隔地(特にWANからの操作)からのログイン等、パスワード等が見られてしまってはいけないので、ここでは通信内容を暗号化して通信が出来るSSHを使用します。
SSHの接続方式にはSSH1とSSH2がありSSH2の方が、SSH1より強固な暗号化になっています。
また、ここではSSH2を使用し鍵方式によるログインのみを接続可能にする設定を行います。
この設定は、サーバを公開するに当たり必ず行っておきましょう!
インストール時にデフォルトで存在しますが、削除や故意的にインストールしなかった場合は以下の手順でインストールして下さい。
また、openssh-clientsは、当該端末から別のopenssh-server端末に接続する場合に使用します。必要に応じてインストールして下さい。
openssh-serverのインストール # yum -y install openssh-server openssh-clientsのインストール # yum -y install openssh-clients |
設定ファイルの変更 # vi /etc/ssh/sshd_config #LoginGraceTime 120 先頭の#を削除して yes を noに変更(root(管理者)でのログインを禁止) #PermitRootLogin yes ↓ PermitRootLogin no # To disable tunneled clear text passwords, change to no here! 先頭の#を削除して yes を noに変更(通常パスワードの禁止(鍵方式に変更)) #PasswordAuthentication yes ↓ PasswordAuthentication no 先頭の#を削除(空パスワードの禁止) #PermitEmptyPasswords no ↓ PermitEmptyPasswords no |
設定ファイルを変更して、その値を有効にするには再起動を行わなければなりません。
OpenSSHの再起動 【FC1 から Fedora15 / CentOS4 / CentOS5 / CentOS6 の場合】 # /etc/rc.d/init.d/sshd restart 【Fedora16以降 / CentOS7 の場合】 # systemctl start sshd.service |
今、自分が誰なのか表示(ここを見れば分かりますが・・・) ↓ [linux@fedora linux]$ whoami linux ← linux ユーザー ----- root(管理者)から一般ユーザになる手順 ----- 1 root(管理者)権限による一般ユーザへの変更 linux ユーザーになる [root@fedora root]# su - linux [linux@fedora linux]$ ← linux ユーザーになった 2 ログアウトによる一般ユーザーへの変更方法 root(管理者)のログアウト [root@fedora root]# exit logout ← ログアウトした [linux@fedora linux]$ ← linux ユーザーに戻った ----------------------------------------------------- |
鍵の作成 |
サーバにある鍵を作成したid_rsaがクライアントから接続するそのユーザの鍵となります。
この鍵を接続するクライアントへコピーをする方法を紹介します。
root(管理者)権限で行ってください フロッピーをマウント # mount /mnt/floppy/ 秘密鍵をフロッピーに移動 # mv /home/linux/.ssh/id_rsa /mnt/floppy/ フロッピーのマウントを解除 # umount /mnt/floppy/ |
1. FTPサービスを起動する
一時的にFTPサーバをインストールする # yum -y install vsftpd FTPサーバを起動 【FC1 から Fedora15 / CentOS4 / CentOS5 / CentOS6 の場合】 # /etc/rc.d/init.d/vsftpd start 【Fedora16以降 / CentOS7 の場合】 # systemctl start vsftpd.service |
2. クライアント機より接続する(ここはWindowsのDOS窓より行ってください)
Microsoft Windows XP [Version 5.1.2600] (C) Copyright 1985-2001 Microsoft Corp. ローカルのカレントをC:\にしておく C:\Documents and Settings\client>cd \ C:\> ← ローカルがC:\になった FTPでサーバに接続する C:\>ftp 192.168.1.5 Connected to 192.168.1.5. 220 (vsFTPd 1.2.1) ユーザ名を入力 User (192.168.1.5:(none)): linux 331 Please specify the password. パスワードを入力 Password: 230 Login successful. 転送モードをバイナリモードにする ftp> bin 200 Switching to Binary mode. 秘密鍵を取得 ftp> get /home/linux/.ssh/id_rsa 200 PORT command successful. Consider using PASV. 150 Opening BINARY mode data connection for /home/linux/.ssh/id_rsa (951 bytes). 226 File send OK. ← 転送が完了した ftp: 951 bytes received in 0.00Seconds 951000.00Kbytes/sec. サーバの秘密鍵を削除 ftp> delete /home/linux/.ssh/id_rsa 250 Delete operation successful. ← 削除が成功した FTP接続を終了 ftp> bye 221 Goodbye. C:\> ローカルの確認 C:\>dir ドライブ C のボリューム ラベルがありません。 ボリューム シリアル番号は 649A-F32D です C:\ のディレクトリ 2004/09/02 14:34 0 AUTOEXEC.BAT 2004/09/02 14:34 0 CONFIG.SYS 2004/09/02 14:48 <DIR> Documents and Settings 2004/09/23 10:16 951 id_rsa ← コピーされている 2004/09/22 10:02 <DIR> Program Files 2004/09/06 11:58 <DIR> WINDOWS 3 個のファイル 951 バイト 3 個のディレクトリ 5,651,943,424 バイトの空き領域 DOSを終了 C:\>exit |
3. FTPサーバの終了
FTPサーバの終了 【FC1 から Fedora15 / CentOS4 / CentOS5 / CentOS6 の場合】 # /etc/rc.d/init.d/vsftpd stop 【Fedora16以降 / CentOS7 の場合】 # systemctl stop vsftpd.service |
4. FTPサーバのアンインストール
FTPサーバのアンインストール # yum -y remove vsftpd 備考)アンインストールしなくてもサービスを止めるだけでも構わない。 【FC1 から Fedora15 / CentOS4 / CentOS5 / CentOS6 の場合】 FTPサービスの自動起動停止 # chkconfig vsftpd off FTPサービスの自動起動確認 # chkconfig --list vsftpd vsftpd 0:オフ 1:オフ 2:オフ 3:オフ 4:オフ 5:オフ 6:オフ 【Fedora16以降 / CentOS7 の場合】 FTPサービスの自動起動停止 # systemctl disable vsftpd.service FTPサービスの自動起動確認 # systemctl status vsftpd.service vsftpd.service - Vsftpd ftp daemon Loaded: loaded (/lib/systemd/system/vsftpd.service; disabled) Active: inactive (dead) CGroup: name=systemd:/system/vsftpd.service |