mediawikiを動作させるには、既に『Webサーバの構築(Apache)・PHP(Hypertext Preprocessor)含む』・『データベースサーバの構築(MySQL)』が動作済みである必要があります。
【Download/ja】よりパッケージを取得します。
mediawiki最小システム構成の推奨RAMは256MBとされています。高負荷のサーバには注意が必要です。
当方がダウンロードしたモジュールは、2006年12月17日時点で[mediawiki-1.8.2.tar.gz]となっています。
またダウンロードしたモジュールはサーバのパス「/root」にアップロードしてある事を前提としています。
以降の手順は[mediawiki-1.8.2.tar.gz]となっていますが、2011年07月26日時点での最新版[mediawiki-1.17.0.tar.gz]でも動作確認しました。(異なる場所は以下の2点です。)
1.インストール時の設定画面が若干異なる。
2.LocalSettings.php はコマンドでコピーするのではなくWebブラウザからダウンロード後に所定位置(index.phpと同じディレクトリ)にコピーする。
PHPがマルチバイト文字(全角文字)を正しく処理させる為「php-mbstring」がインストールされているか確認を行います。
また、PHPとMySQL連携モジュールの「php-mysql」も必要となります。
php-mbstringのインストール状況確認 # rpm -qa php-mbstring 上記の様に、コマンド実行結果が何も表示されない場合はインストールされていないので 「php-mbstring」をインストールする必要があります。 php-mbstringのインストール # yum -y install php-mbstring php-mysqlのインストール状況確認 # rpm -qa php-mysql こちらも同様に、コマンド実行結果が何も表示されないので「php-mysql」をインストールする必要があります。 php-mysqlのインストール # yum -y install php-mysql |
モジュールの展開 # tar zxvf mediawiki-1.8.2.tar.gz mediawiki-1.8.2/ mediawiki-1.8.2/AdminSettings.sample mediawiki-1.8.2/api.php mediawiki-1.8.2/bin/ mediawiki-1.8.2/bin/ulimit-tvf.sh : : : mediawiki-1.8.2/tests/test-prefetch-stub.xml mediawiki-1.8.2/thumb.php mediawiki-1.8.2/trackback.php mediawiki-1.8.2/UPGRADE mediawiki-1.8.2/wiki.phtml apacheプロセスが処理できる様に、オーナとグループを変更する。(「-R」オプションを忘れずに・・・) # chown -R apache:apache mediawiki-1.8.2 mediawikiファイル群を公開ドキュメントパスへ移動 # mv mediawiki-1.8.2/* /var/www/html/ apacheの起動 【FC4 から Fedora15 / CentOS5 / CentOS6 の場合】 # /etc/rc.d/init.d/httpd start 【Fedora16以降 の場合】 # systemctl start httpd.service |
mysqlへログイン # mysql -u root Welcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or \g. Your MySQL connection id is 6 to server version: 5.0.27 Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the buffer. カレントデータベースの変更 mysql> use mysql; Reading table information for completion of table and column names You can turn off this feature to get a quicker startup with -A Database changed 「wiki」ユーザの作成 mysql> grant all privileges on wiki.* to wiki@localhost identified by 'password'; Query OK, 0 rows affected (0.00 sec) 上記で「wiki」ユーザの権限とパスワードを設定しています。 (パスワードは入力ラインの後方「password」です。*:任意のパスワードにして下さい。) 「wiki」データベースの作成 mysql> create database wiki; Query OK, 1 row affected (0.01 sec) ログアウト mysql> exit Bye 上記は以下の設定となっています。 データベース名 :wiki ユーザ名 :wiki パスワード :password |
Webブラウザより『http://サーバアドレス/config/』でアクセスすると下記画面が表示されます
必要最低限と思われる設定項目(以下参照)を指定します。
【Site config】 | ||
---|---|---|
Wiki name | MyWiki | サイト名 |
Contact e-mail | webmaster@kajuhome.com | 連絡先 |
Language | ja - 日本語 | 使用言語 |
Admin username | admin | 管理者名 |
Password | adminpass | 管理者パスワード |
Password confirm | adminpass | 同上(再確認の入力) |
【Database config】 | ||
Database type | MySQL | 使用するデータベースを指定 |
Database host | localhost | データベースホスト(自分自身のアクセスの為「localhost」にする) |
Database name | wiki | 作成した「wiki」データベース名 |
DB username | wiki | 「wiki」データベースへアクセスするユーザ名 |
DB password | password | 上記ユーザのパスワード |
DB password confirm | password | 同上(再確認の入力) |
Superuser account | root | スパーユーザ(root) |
Superuser password | himitsu | rootのパスワード(*:MySQLログイン時のrootパスワードである事に注意) |
【MySQL specific options】 | ||
Database table ptefix | mw_ | テーブル名が複数あった場合のプレフィックスを指定 |
Database charset | Backwards-compatible UTF-8 | データベースの文字コード |
「Install MediaWiki!」ボタンをクリックし、設定に不備がなければ下記画面が表示されます。
上記画面が表示されたら、作成されたローカル設定ファイルを所定の位置に配置する必要があります。
設定ファイルの移動 # mv /var/www/html/config/LocalSettings.php /var/www/html/ 設定パスの削除 # rm -rf /var/www/html/config/ 設定ファイルの移動とパスの削除は必ず行ってください。 |
Webブラウザより『http://サーバアドレス/』でアクセスすると下記画面が表示されます。
画面の左上にあるロゴは設定ファイルを変更する事で変更できます。任意の画像ファイルに変更してください。
ここでは、mediawikiのデフォルト画像を指定しています。
設定ファイルの修正 # vi /var/www/html/LocalSettings.php ## For more information on customizing the URLs please see: ## http://meta.wikimedia.org/wiki/Eliminating_index.php_from_the_url ## If using PHP as a CGI module, the ?title= style usually must be used. $wgArticlePath = "$wgScript/$1"; # $wgArticlePath = "$wgScript?title=$1"; $wgStylePath = "$wgScriptPath/skins"; $wgStyleDirectory = "$IP/skins"; $wgLogo = "$wgStylePath/common/images/mediawiki.png"; |
Webブラウザより『http://サーバアドレス/』で再度アクセスしてみる。
アクセスしても何も表示されない場合はエラーログ「/var/log/httpd/error_log」の内容を確認します。
以下のようなメッセージが出力されていた場合「php-xml」をインストールする事で解消できます。
エラーログの内容 # cat /var/log/httpd/error_log [Thu May 27 19:27:22 2008] [error] [client 192.168.1.100] PHP Fatal error: Class 'DOMDocument' not found in /var/www/html/includes/Preprocessor_DOM.php on line 566 「php-xml」のインストール # yum -y install php-xml apacheの再起動 【FC4 から Fedora15 / CentOS5 / CentOS6 の場合】 # /etc/rc.d/init.d/httpd restart 【Fedora16以降 の場合】 # systemctl restart httpd.service |