はじめての自宅サーバ構築 - Fedora/CentOS -
Last Update 2018/05/30
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  1. cupsとは・・・
  2. cupsのインストール
  3. cupsの設定
    cupsのバージョン確認
    Ver 1.2以下( 1.2 > Ver )の場合
    Ver 1.2以上( 1.2 <= Ver )の場合
  4. cupsの起動
  5. OSの再起動を行なった時にcupsを自動的に起動するように設定する
  6. プリンタの追加・設定
    Ver 1.2以下( 1.2 > Ver )の場合
    Ver 1.2 および 1.3( 1.2 <= Ver <= 1.3)の場合
    Ver 1.4以上( 1.4 <= Ver )の場合
  7. クライアントからの印刷設定

■ cupsとは・・・

cups(Common Unix Printing System)とは、IPP(Internet Printing Protocol)に準拠し、IPPはHTTPを使用して印刷可能にしたプロトコルで、印刷の為の標準規定だけでなく、印刷ジョブやプリンタの各オプションなども規定しユーザーはWebブラウザを介してサーバの状態監視やプリンタのジョブ管理も行なえます。
当サイトではプリンタドライバはクライアントに持たせ、サーバは受け取ったデータを加工せずにプリンタに印刷要求を出すようにする設定を紹介します。

■ cupsのインストール

OSインストール時のカスタム設定で「cups」を未選択にしても、デフォルトでインストールされる様です。
インストール後、故意的にアンインストールした場合は、以下ので順でインストールして下さい。

# yum -y install cups

■ cupsの設定

■ cupsのバージョン確認

バージョンの確認
# rpm -qa cups
cups-1.2.10-10.fc7

上記部分が、cupsのバージョンとなる

■ Ver 1.1以下( 1.1 >= Ver )の場合

設定ファイルの編集
# vi /etc/cups/cupsd.conf
#
# Ports/addresses that we listen to.  The default port 631 is reserved
# for the Internet Printing Protocol (IPP) and is what we use here.
#
# You can have multiple Port/Listen lines to listen to more than one
# port or address, or to restrict access:
#
#    Port 80
#    Port 631
#    Listen hostname
#    Listen hostname:80
#    Listen hostname:631
#    Listen 1.2.3.4
#    Listen 1.2.3.4:631
#
# NOTE: Unfortunately, most web browsers don't support TLS or HTTP Upgrades
# for encryption.  If you want to support web-based encryption you'll
# probably need to listen on port 443 (the "https" port...)
#
# NOTE 2: In order for the command-line and web interfaces to work, you
# must have at least one Port or Listen line that allows access from the
# local loopback address (localhost).
#

#Port 80
#Port 443
Port 631になっている事を確認
Port 631


<Location />
Order Deny,Allow
Deny From All
Allow From 127.0.0.1
プリンタを利用するクライアントのネットワークを追加
  Allow From 192.168.1.0/24
</Location>



<Location /admin>
#
# You definitely will want to limit access to the administration functions.
# The default configuration requires a local connection from a user who
# is a member of the system group to do any admin tasks.  You can change
# the group name using the SystemGroup directive.
#

AuthType Basic
AuthClass System

## Restrict access to local domain
Order Deny,Allow
Deny From All
Allow From 127.0.0.1
ブラウザ経由で設定を行うクライアントのネットワークアドレスを指定
Allow From 192.168.1.0/24

#Encryption Required
</Location>

■ Ver 1.2以上( 1.2 <= Ver )の場合

設定ファイルの編集
# vi /etc/cups/cupsd.conf
# Only listen for connections from the local machine.
Port631を有効にする。(localhostのみ限定にしない)
Listen localhost:631
    ↓ 下記に変更
Listen 631


# Restrict access to the server...
<Location />
  Order allow,deny
  Allow localhost
プリンタを利用するクライアントのネットワークを追加
  Allow 192.168.1.0/24
</Location>


# Restrict access to the admin pages...
<Location /admin>
  Encryption Required
  Order allow,deny
  Allow localhost
管理者ページを利用できるクライアントのネットワークを追加。(できれば、利用できるIPを限定する事が望ましい)
  Allow 192.168.1.0/24
</Location>


# Restrict access to configuration files...
<Location /admin/conf>
  AuthType Basic
  Require user @SYSTEM
  Order allow,deny
  Allow localhost
管理者ページ(設定ファイルへのアクセス許可)を利用できるクライアントのネットワークを追加。(こちらも、利用できるIPを限定する事が望ましい)
  Allow 192.168.1.0/24
</Location>


最終行へ以下を追加通信内容暗号化(OpenSSL & mod_SSL) 〜 Webページ編〜』のサーバ用「秘密鍵・公開鍵」を作成したファイル名を指定する
ServerCertificate /etc/httpd/conf/server.crt
ServerKey /etc/httpd/conf/server.key

■ 共通設定

プリンタドライバを使用しない設定
# vi /etc/cups/mime.types
########################################################################
#
# Raw print file support...
#
# Uncomment the following type and the application/octet-stream
# filter line in mime.convs to allow raw file printing without the
# -oraw option.
#

先頭に"#"が付加されていない(有効になっている)事を確認
application/octet-stream


# vi /etc/cups/mime.convs
########################################################################
#
# Raw filter...
#
# Uncomment the following filter and the application/octet-stream type
# in mime.types to allow printing of arbitrary files without the -oraw
# option.
#

先頭の"#"を削除し有効にする
application/octet-stream       application/vnd.cups-raw        0       -

■ cupsの起動

cupsを起動する
【FC1 から Fedora15 / CentOS4 / CentOS5 の場合】
# /etc/rc.d/init.d/cups start

【Fedora16 の場合】
# systemctl start cups.service

■ OSの再起動を行なった時にcupsを自動的に起動するように設定する

起動時にcupsを起動する
【FC1 から Fedora15 / CentOS4 / CentOS5 の場合】
# chkconfig cups on
設定内容を確認
# chkconfig --list cups
cups            0:オフ  1:オフ  2:オン  3:オン  4:オン  5:オン  6:オフ

【Fedora16 の場合】
# systemctl enable cups.service
設定内容を確認
# systemctl status cups.service
cups.service - CUPS Printing Service
          Loaded: loaded (/lib/systemd/system/cups.service; enabled)
          Active: active (running) since Thu, 17 Nov 2011 08:57:04 +0900; 17min ago
        Main PID: 1713 (cupsd)
          CGroup: name=systemd:/system/cups.service
                  └ 1713 /usr/sbin/cupsd -f

■ プリンタの追加・設定

■ Ver 1.1以下( 1.1 >= Ver )の場合

  1. クライアントより[http://サーバのアドレス:631/]でアクセスして下記の様な画面が表示されます。
    (*:631はcupsのアクセスするポート番号です。ローカルからの設定なのでルータのポートを開く必要はありません)
  2. 『Do Administration Tasks』を選択し、ポップアップウィンドウの入力は下記の様に指定します。
    【ユーザー名】
    root
    【パスワード】
    rootのパスワード
  3. 『Add Printer』を選択します。
  4. サーバに接続されたプリンタの情報を入力します。
    (分かりやすい様に設定します。何でもかまいません。ただし漢字不可。)
    入力が終わったら『Continue』ボタンをクリックします。
    【Name】
    PX-G900
    【Location】
    Fedora Connect
    【Description】
    EPSON Colorio PX-G900
  5. プリンタの接続先をドロップダウンリストから選択し、「Continue」ボタンをクリックします。
    当サーバはUSBに接続されている為「USB」を選択していますが、適当のポートを選択してください。
    【Device】
    USB Printer #1
  6. メーカ名などが表示されますが、当サイトの設定はサーバに直接データを出力させる為「Raw」を選択し「Continue」ボタンをクリックします。
  7. 「Raw Queue(en)」を選択し、「Continue」ボタンをクリックします。
  8. 以下の画面が表示され、設定は完了です。
  9. 設定内容の確認と印刷テスト
    「Printers」をクリックすると、下記画面が表示されます。設定内容を確認してください。
    同画面内の「Print Test Page」ボタンをクリックするとサーバ→プリンタの試験が行えます。まず、こちらで印刷できるか確認しておきましょう。

*:ここまでの設定は、以下の設定ファイルに設定されています。

# cat /etc/cups/printers.conf
# Printer configuration file for CUPS v1.1.20
# Written by cupsd on 2004年10月31日 12時50分44秒
<DefaultPrinter PX-G900>
Info EPSON Colorio PX-G900
Location Fedora Connect
DeviceURI usb:/dev/usb/lp0
State Idle
Accepting Yes
JobSheets none none
QuotaPeriod 0
PageLimit 0
KLimit 0
</Printer>

■ Ver 1.2 および 1.3( 1.2 <= Ver <= 1.3)の場合

  1. クライアントより[https://サーバのアドレス:631/]でアクセスして下記の様な画面が表示されます。
  2. 『管理』タブをクリックすると、サーバに接続されているプリンタが自動的に表示されています。
    目的のプリンタに対して『このプリンタを追加』をクリックします。
  3. 「モデル」のリスト一覧より適切なドライバを選択して『プリンタの追加』をクリックします。
  4. ポップアップウィンドウの入力は下記の様に指定します。
    【ユーザー名】
    root
    【パスワード】
    rootのパスワード
  5. 認証が成立すると、プリンタが登録されたことが表示されます。
  6. プリンタオプションが表示されるので、適正値を選びます。(デフォルトで構いません)。
  7. 設定内容の確認と印刷テスト
    『プリンタ』をクリックすると、下記画面が表示されます。設定内容を確認してください。

    同画面内の『テストページの印刷』ボタンをクリックするとサーバ→プリンタの試験が行えます。まず、こちらで印刷できるか確認しておきましょう

■ Ver 1.4以上( 1.4 <= Ver )の場合

  1. クライアントより[https://サーバのアドレス:631/]でアクセスして下記の様な画面が表示されます。
  2. 『管理』タブをクリックします。
  3. 『プリンター』の「プリンターの追加」ボタンをクリックすると、サーバに接続されているプリンタが自動的に表示されています。
    途中で認証画面が表示されますので、ユーザに「root」パスワードは「rootのパスワード」を入れます。

    以降の操作は『Ver 1.2 および 1.3( 1.2 <= Ver <= 1.3)の場合』とほぼ同様です。画面に従って設定を完了させて下さい。

■ クライアントからの印刷設定

  1. クライアント(Windows)より【スタート】→【コントロールパネル】→【プリンタとFAX】→【プリンタの追加】を選択します。
    表示された「プリンタの追加ウィザード」で「次へ」をクリックします。
  2. 「ネットワークプリンタ、またはほかのコンピュータに接続されているプリンタ」を選択し「次へ」をクリックします。
  3. 「インターネット上または自宅/会社のネットワーク上のプリンタに接続する」を選択し、
    入力ボックスには「http://サーバのアドレス:631/printers/PX-G900」し、「次へ」をクリックします。
    (*:631はcupsが使用するポート番号です。また最後のPX-G900は上記で設定したプリンタ情報のName:で入力した値を指定します。)
  4. プリンタの追加ウィザード画面が表示されるので適切なプリンタドライバをクライアント(Windows)にインストールします。
  5. プリンタドライバがインストールされ、以下の画面が表示されればクライアントの設定は完了です。
  6. クライアント(Windows)から、適当なドキュメント等を印刷し、印刷できることを確認してください。

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